菅原東遺跡・埴輪窯跡群(読み)すがはらひがしいせき・はにわようせきぐん

日本歴史地名大系 「菅原東遺跡・埴輪窯跡群」の解説

菅原東遺跡・埴輪窯跡群
すがはらひがしいせき・はにわようせきぐん

[現在地名]奈良市菅原町・横領

菅原町・横領よこりよう町一帯に広がる旧石器から室町時代にかけての複合遺跡。なかでも古墳時代前期の集落跡と後期の埴輪窯跡が注目された。

埴輪窯跡は六基あり、いずれも地下式登窯である。一〜三号窯は古墳時代前期の溝の側面を利用して登窯に、四〜六号窯は丘陵斜面を掘抜いて構築されている。天井部は後世の削平によって失なわれているが、残存長二・五〜五・五メートル、同幅一・六〜二・〇メートル。床面傾斜角度五〜二七度、床面は修復による張床がなされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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