菅谷城(読み)すがやじょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「菅谷城」の意味・わかりやすい解説

菅谷城
すがやじょう

鎌倉期~戦国期の城。埼玉県嵐山(らんざん)町菅谷にあり、本丸の部分が鎌倉期に畠山重忠(はたけやましげただ)によって築かれた居館があった所で、そのため菅谷館(やかた)ともいう。のち、山内上杉顕定(やまのうちうえすぎあきさだ)の部将太田資康(おおたすけやす)が1487~89年(長享1~延徳1)に修築を施し、二の丸、三の丸を拡張した。現在残っている空堀、土塁などの遺構はこのときのものである。のち後北条(ごほうじょう)氏の時代には城代(じょうだい)として小泉掃部助(こいずみかもんのすけ)が置かれていた。

[小和田哲男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android