菊目石(読み)キクメイシ

デジタル大辞泉 「菊目石」の意味・読み・例文・類語

きくめ‐いし【菊目石】

花虫綱キクメイシ科の腔腸こうちょう動物。イシサンゴ一種で、サンゴ礁の重要な構成種。岩石着生直径約1センチの個体が集まって、直径2~3メートルの半球形の群体形成。個体の着いた跡が菊の花の集まったように見える。菊銘石きくめいせき。海花石。

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精選版 日本国語大辞典 「菊目石」の意味・読み・例文・類語

きくめ‐いし【菊目石】

〘名〙
① キクメイシ科の刺胞動物イシサンゴ類の一種。個体は径一センチメートル以内だが径二~三メートルもの半球状の群体をつくる。個体のついていたあとは菊の花が集まったように見える。生きている個体の中央部は青緑色。サンゴ礁を形成するサンゴ類の一種で、岩などに着生する。暖海種で、日本では房総以南の黒潮暖流域に見られるが、沖縄以南は少ない。和名キクメイセキ。
※俳諧・山の井(1648)年中日々之発句「星と見る花もなるらしきくめいし」
痘痕(あばた)異称

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