華厳・花厳(読み)けごん

精選版 日本国語大辞典 「華厳・花厳」の意味・読み・例文・類語

け‐ごん【華厳・花厳】

[1] 仏語。
① (「厳」は修行功徳を讚嘆した語) 菩薩の一切の修行や功徳を修めて、その徳果が円満にそなわること。〔華厳遊心法界記〕
※大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「華厳分銭十八貫文」
源平盛衰記(14C前)九「法相、三論、花厳、天台、真言、仏心乃至、小乗律蔵に至るまで」
[2]
※観智院本三宝絵(984)中「はじめ花厳を説て、菩薩にさとらしめ給、日の出て先づ高峯を照がごとし」
※川端茅舎句集(1934)「白樺の霧にひびける華厳かな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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