華足・花足(読み)けそく

精選版 日本国語大辞典 「華足・花足」の意味・読み・例文・類語

け‐そく【華足・花足】

〘名〙
① 机や台などの足の先端を外側に巻き返して蕨手(わらびて)としたもの。また、その足の付いたもの。仏具としても用いる。
西大寺資財流記帳‐宝亀一一年(780)「居床二基 各長五尺八寸広二尺五寸高一尺一寸、彩色花足〈略〉居彩色花足床 長五尺六寸高一尺二寸広二尺三寸」
源氏(1001‐14頃)鈴虫「これはことに沈の花そくのつくゑにすゑて、仏の御おなじ帳台の上に飾らせ給へり」
② 仏に供える、もち、菓子の類。
※本福寺跡書(1560頃)「其外は法住常燈・御華足、御本尊・御開山御前へまいるべし」
③ 膳の一種。背の高い白木のままのもの。供饗(くぎょう)。〔物類称呼(1775)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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