華鬘・花鬘(読み)けまん

精選版 日本国語大辞典 「華鬘・花鬘」の意味・読み・例文・類語

け‐まん【華鬘・花鬘】

〘名〙
仏具の一つ。荘厳具として仏殿の梁(はり)などにかける、上端が直線に近い団扇状のもの。もと、インドでは生花を糸でつづり、首や体にかけ、装飾用とした花輪であったが、中国、日本ではそれを金属、木材、牛革などの板に、花鳥や天女像などを浮彫りにして、仏前装飾具とした。中尊寺金色堂の金銅華鬘が有名。華鬘代(けまんだい)
※続日本紀‐天平勝宝八年(756)五月壬申「供具有師子座香炉、天子座、金輪幢、大小宝幢、香幢、花、蓋繖之類
② ①を本尊聖衆に供養すること。
③ 「けまんそう(華鬘草)」の略。〔俳諧・毛吹草(1638)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android