萩[市](読み)はぎ

百科事典マイペディア 「萩[市]」の意味・わかりやすい解説

萩[市]【はぎ】

山口県中部,日本海に面する市。1923年市制。山陰本線が通じ,大島,見島,鯖島などの六島諸島を含む。阿武川三角州上にある市街は1600年毛利輝元が指月(しづき)山(天然記念物)に築城して以後周防(すおう)・長門両国の政治中心をなし,幕末には多くの志士を輩出した。城下町遺構史跡)が呉服町などによく保たれ,萩城跡松下村塾,有備館,木戸孝允旧宅,伊藤博文旧宅(いずれも史跡)がある。明倫館萩藩の藩校。産業の中心は観光だが,高速交通網の整備の立ち遅れで,近年は観光客が減少傾向にある。良港をもち水産加工が盛んで,ナツミカン萩焼,竹製品を特産。海岸と六島諸島などは北長門海岸国定公園に属する。2005年3月阿武郡田万川町,須佐町,旭村福栄村,川上村,むつみ村編入。698.31km2。城下町は2015年,〈明治日本の産業革命遺産 製鉄製鋼造船,石炭産業〉の構成資産の1つとして世界文化遺産に登録。5万3747人(2010)。

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