落合(南樺太)(読み)おちあい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「落合(南樺太)」の意味・わかりやすい解説

落合(南樺太)
おちあい

南樺太(からふと)の小都市。ロシア連邦サハリン州の所属で、ロシア名ドリンスクДолинск/Dolinsk。人口約1万6000。豊原(とよはら)(州都ユージノ・サハリンスク)の北方42キロメートルにあたる。鉄道が通じ、内淵(ないぶち)川下流、タコイ川との合流点に位置する。やや内陸に位置するため、1月平均気温は零下15℃である。現在、木材加工、製紙工場がある。第二次世界大戦前は樺太庁豊原支庁管内にあって、人口2万5135(1942)、流域の物資集散地であった。富士製紙(のち王子製紙)の工場があり、測候所、監獄分署などが置かれていた。

渡辺一夫

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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