落掛・落懸(読み)おとしかける

精選版 日本国語大辞典 「落掛・落懸」の意味・読み・例文・類語

おとし‐か・ける【落掛・落懸】

〘他カ下一〙 おとしか・く 〘他カ下二〙
① 上から水などを注いだり、浴びせたりする。また、高所から下にめがけて物事をする。
※夜の寝覚(1045‐68頃)四「御手をとらへて御顔に泪をおとしかけ給ても」
太平記(14C後)一五「かさより落し懸て、透間もなく射落し切臥せける間」
② 話題などをある点にもってゆくようにしむける。
浮世草子・風流曲三味線(1706)五「仮令何百両でも旦那御役に相立申すべしと、詰りを金の所へ落(オト)しかけるを」
③ 堕落するようにしかける。誘惑をしかける。
評判記・色道大鏡(1678)一「ゆする。心ただしき人をおとしかけつ、くぜつしかけつ、心を見る貌なり」
④ 落とすことを途中までする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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