葉八幡神社(読み)ならははちまんじんじや

日本歴史地名大系 「葉八幡神社」の解説

葉八幡神社
ならははちまんじんじや

[現在地名]広野町上北迫

上北迫かみきたばの国道六号西側にある。祭神は誉田別命。旧郷社。かつては八幡宮もしくは楢葉八幡とよんだ。康平五年(一〇六二)源頼義が前九年の役に際し、山城石清水いわしみず八幡宮の神霊五社ごしや山に勧請したとき五里ごとに祀って戦勝を祈願したと伝え、五里八幡ともよばれた。火災により村内本宮もとみやに移り、再び火災にあい現在地に再建されたという(広野郷土誌)。社蔵の天文二一年(一五五二)九月一六日の棟札に「大檀那平朝臣重隆公」「神主 猪狩出雲守奥満」とあり、猪狩氏の信仰が厚かったことを示している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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