蒔(漢字)

普及版 字通 「蒔(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 13画

(旧字)
14画

[字音] シ・ジ
[字訓] うえる・まく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は時(じ)。〔説文〕一下に「(あらた)めて別に種(う)うるなり」とあり、うえかえる意とする。〔段注〕に江では水稲の苗をうえかえる移秧のことを、今も蒔秧とよぶという。わが国では「蒔(ま)く」とよみ、種蒔きの意に用いる。〔万葉〕にその例がある。

[訓義]
1. うえる、移しうえる。
2. たてる、木をうえこむ。
3. わが国では、穀種をまく意に用いる。

[古辞書の訓]
名義抄 マク・ウウ

[語系]
zji、植・殖zjikは声義近く、は穀に用い、植・殖は草木の類に用いる。

[熟語]
蒔秧・蒔刈蒔樹・蒔植
[下接語]
産蒔・佃蒔

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android