蒙塵(読み)モウジン

デジタル大辞泉 「蒙塵」の意味・読み・例文・類語

もう‐じん〔‐ヂン〕【××塵】

《「春秋左伝」僖公二十四年から。天子が行幸するときは道を清めてから行くが、変事の際はその余裕がなく、頭からちりをかぶる意》天子が、変事のために難を避けて、都から逃げ出すこと。みやこおち。

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精選版 日本国語大辞典 「蒙塵」の意味・読み・例文・類語

もう‐じん‥ヂン【蒙塵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (ちり)をかぶること。また、その塵。
    1. [初出の実例]「居常蒙塵(モウヂン)芥埃掃なく、醜虫網窼し木芽萌茁し」(出典:最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二〇)
  3. 変事のため、天子が難をのがれて都の外に逃げること。
    1. [初出の実例]「於旧主者、且為当時之乱、奉具蒙塵外土了」(出典:玉葉和歌集‐寿永二年(1183)一一月一四日)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐僖公二四年〕

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