蒸立(読み)むしたてる

精選版 日本国語大辞典 「蒸立」の意味・読み・例文・類語

むし‐た・てる【蒸立】

[1] 〘他タ下一〙 むした・つ 〘他タ下二〙 湯気で盛んに蒸す。
※再昌草‐永正一五年(1518)七月一七日「むしたつるはすのけたひは聖霊のためかとみればまづいはふ也」
[2] 〘自タ下一〙 非常に蒸し暑く感じられる。ひどく蒸す。
※男五人(1908)〈真山青果〉四「些っとの風も無い、ムシムシといやに蒸立てる晩であった」

むし‐たて【蒸立】

〘名〙 いま蒸したばかりであること。また、そのもの。
俳諧・飛梅千句(1679)賦練何誹諧「堂供養昔の人を思ひ出され〈賀子〉 胸は煙のむしたてをまく〈満平〉」

ふかし‐たて【蒸立】

〘名〙 ふかしたばかりであること。また、そのもの。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「顔は真赤にして、ふかしたての如く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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