蓮華寺村(読み)れんげじむら

日本歴史地名大系 「蓮華寺村」の解説

蓮華寺村
れんげじむら

[現在地名]三木市口吉川町蓮華寺くちよかわちようれんげじ

高篠たかしの村の東、下芝原しもしばはら村の北、美嚢みの川左岸の丘陵地に位置する。村内に真言宗の蓮華寺がある。初め姫路藩領、元和三年(一六一七)明石藩領となるが、寛永九年(一六三二)に上知されたとみられる(「寛政重修諸家譜」など)正保郷帳に蓮華寺とみえ幕府領、田方六四石余・畑方八石余。郷帳類にはいずれも蓮華寺と記され、明治期になって蓮華寺村と称するようになった。

蓮華寺村
れんげじむら

[現在地名]米原町番場ばんば

番場村下番場の東に位置し、村名は蓮華寺が所在することによる。「江左三郡録」に「寺領の分農家となりて一村となりたるなり」とあり、近世に入って蓮華寺境内の子院が農家となり、周辺の寺領を合せて村を形成したものと思われる。江戸末期ないしは明治初期の蓮華寺境内絵図(米原町町史編纂室蔵)に「蔵福庵跡蓮花村甚四郎屋敷貸地二畝二十歩」といった記載が多くあり、子院の跡が農家になっていることがわかる。「江左三郡録」も、参道両側の子院の多くは妻帯し、農作を業としていると記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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