蓮華往生(読み)レンゲオウジョウ

デジタル大辞泉 「蓮華往生」の意味・読み・例文・類語

れんげ‐おうじょう〔‐ワウジヤウ〕【×蓮華往生】

死後極楽浄土蓮華座上に生まれること。
寛政(1789~1801)のころ上総かずさ国で、日蓮宗悪僧が説いたという邪教。寺の本尊の前に大きな蓮華座を設け、極楽往生を願う者に大金を納めさせてこの蓮華座に上らせ、蓮華を閉じて刺殺し、極楽往生したように見せかけたといわれる。

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精選版 日本国語大辞典 「蓮華往生」の意味・読み・例文・類語

れんげ‐おうじょう‥ワウジャウ【蓮華往生】

  1. 〘 名詞 〙(はす)の花の形に作った台座の上で往生を遂げること。寛政(一七八九‐一八〇一)の頃、日蓮宗の悪僧が説いたという邪教。仕掛けのついた蓮華の台座を作り、その中で人を殺して極楽に往生したかのように見せかけたという。
    1. [初出の実例]「寛政の始めに又かの不受不施の輩、上総国に於て党を集め、蓮華往生と云ふことをして、愚人を帰依させたことがある」(出典:出定笑語講本(1811)附録二)

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