蔡 倫(読み)さいりん

旺文社世界史事典 三訂版 「蔡 倫」の解説

蔡 倫
さいりん

?〜121?
後漢 (ごかん) 中期宦官 (かんがん) で,紙の発明者とされてきた人
すでに前漢末から製紙が行われてきたが,彼は尚方令(技術本部長)に就任し,樹皮・麻屑・ぼうきれ・魚網で紙をすく技術を開発して,製紙技術の普及に功があった。また,宦官として和帝擁立に成功し,宮廷で重用されたが,安帝に嫌われて自殺した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android