蔵ノ庄村(読み)くらのしようむら

日本歴史地名大系 「蔵ノ庄村」の解説

蔵ノ庄村
くらのしようむら

[現在地名]天理市蔵之庄くらのしよう

森本もりもと村西方かみ街道の街村。延久二年(一〇七〇)の興福寺雑役免帳に「蔵庄廿一町三段(中略)常楽会免田五町 三条四里廿坪三反(下略)」とあり、同帳記載の伝法院田・念仏院田・勧(観)禅院田は現小字院田いんでん院田上いんでんうえ・院田下・カンデンであろう。蔵庄くらのしようは庫荘・倉庄(多聞院日記)とも書く。三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)には「倉庄 社八月十六日神事」「当庄堺者 東ハ倉庄ノ里ヨリ出テ一町五反斗、南ハ阿ミタ堂ヲ限テ、西エ井殿ヲ限、西ハ未申石河庄ヲ限、戊庚井殿ヲ限、北ハ河ヲ限」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android