蕩散(読み)トウサン

デジタル大辞泉 「蕩散」の意味・読み・例文・類語

とう‐さん〔タウ‐〕【×蕩散】

[名](スル)誘惑快感などで人の気を散らし、心をとろけさせること。
稗官はいかん小説は、人の戯笑に供しその心志を―するものにして」〈中村訳・西国立志編

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蕩散」の意味・読み・例文・類語

とう‐さんタウ‥【蕩散】

  1. 〘 名詞 〙 誘惑や快感などによって人の気を散らし、とろけさせること。
    1. [初出の実例]「稗官小説は、人の戯笑に供し、その心志を蕩散(〈注〉トラカシチラス)するものにして」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android