薄端(読み)ウスバタ

デジタル大辞泉 「薄端」の意味・読み・例文・類語

うす‐ばた【薄端】

薄手の金属製の花器で、かめ形などの胴の上に皿形の広口を付けたもの。広口の部分と胴は取り外しできる。
杯などの口が広くて底が浅いもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「薄端」の意味・読み・例文・類語

うす‐ばた【薄端】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金属製の花器の一つ。瓶(かめ)形の胴の上に、中央に生け口のある広口の浅い上皿が取りはずしのできるように付いているもの。池坊古流で用いる。
    1. [初出の実例]「雲の上〈略〉うすはた ほそ口などの花がめに此心得可立事かんやう也」(出典:花伝集(室町‐江戸初))
  3. 杯などの広くて底の浅いもの。
    1. [初出の実例]「切簿(きりばく)之椀、薄端(ウスバタ)之盞(さかづき)」(出典:洒落本・両巴巵言(1728))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android