薄香(読み)うすこう

精選版 日本国語大辞典 「薄香」の意味・読み・例文・類語

うす‐こう ‥カウ【薄香】

〘名〙 黄色赤みを帯びた、香色(こういろ)の薄いもの。
今昔(1120頃か)三〇「筥の内を臨けば、薄香の色したる水半(なから)許入たり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

色名がわかる辞典 「薄香」の解説

うすこう【薄香】

色名一つ白茶しらちゃに少しみがかった薄い茶色香料丁字ちょうじ染料に用いた色の一つで、丁字色を薄くしたのがこう、その香色をやや薄くした色のこと。平安朝以来の伝統色名。和服などによく用いられる。丁字は生薬しょうやく香辛料として知られるが、かぐわしい香りのする香木でもある。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android