薙刀香薷(読み)ナギナタコウジュ

デジタル大辞泉 「薙刀香薷」の意味・読み・例文・類語

なぎなた‐こうじゅ〔‐カウジユ〕【×刀香×薷】

シソ科一年草山地道端に生え、高さ30~60センチ。葉は狭卵形で、対生。秋、太く長い穂を出し、淡紫色唇形小花が密生して咲く。漢方で地上部を香薷といい、浮腫ふしゅ下痢などに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「薙刀香薷」の意味・読み・例文・類語

なぎなた‐こうじゅ‥カウジュ【薙刀香&JISF942;】

  1. 〘 名詞 〙 シソ科の一年草。各地の山野路傍に生える。高さ三〇~六〇センチメートル。香気がある。茎は四稜(りょう)があり、葉とともに軟毛を生じる。葉は柄をもち対生。葉身は長卵形で先がとがり、縁は歯牙状。秋、小さな紅紫色の筒状唇形花が一方に密生した花穂をつける。漢方では全草を乾燥したものを香薷といい、解熱利尿薬に用いる。花穂のそりかえったさまをなぎなたに見立ててこの名がある。《 季語・夏 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「暑気をやはらふ長刀香薷(ナギナタカウジュ)の葉」(出典:俳諧・崑山集(1651)六夏上)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「薙刀香薷」の解説

薙刀香薷 (ナギナタコウジュ)

学名Elsholtzia ciliata
植物。シソ科の一年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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