薦垂(読み)こもだれ

精選版 日本国語大辞典 「薦垂」の意味・読み・例文・類語

こも‐だれ【薦垂】

〘名〙
① 出入口などに戸・障子のかわりにこもをたらすこと。また、そのこも。
御伽草子・福富長者物語(室町末)「まんまくならぬこもだれに、夜さむの床、あかしかねつつ」
② 貧しい住居。乞食小屋
※天理本狂言・仏師(室町末‐近世初)「明日、仏の御ざあるところは、その道をまはってこちへひぢおっておじゃれ、そこにこもだれがあらふず、其内に仏のおりゃらうず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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