薩摩外記(1世)(読み)さつまげき[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「薩摩外記(1世)」の意味・わかりやすい解説

薩摩外記(1世)
さつまげき[いっせい]

江戸時代の古浄瑠璃太夫薩摩外記直政。外記節流祖経歴は諸説差異が多くて明らかでないが,薩摩浄雲門人とする点はほぼ共通している。太夫としての活動は万治から正徳年間にわたる。「下り薩摩」と呼ばれ,また大薩摩と称した。延宝6 (1678) 年歌舞伎に出演しはじめ,操芝居の興行は少くなった。語り物は初期の『佐々木問答』『秀平三代記』,後期の『鎧之本尊女鉢木』『出世太平記』など。

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