薬剤アレルギー(読み)やくざいアレルギー(英語表記)drug allergy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「薬剤アレルギー」の意味・わかりやすい解説

薬剤アレルギー
やくざいアレルギー
drug allergy

常用量またはそれ以下の薬剤投与によって,アレルギー反応を呈するものをいう。原則として,同一薬剤を再投与すると同様の反応を誘発することができる。薬剤過敏症とも呼ばれている。薬剤アレルギーの頻度各国共通して上昇の傾向にある。薬剤の種類としては,ピラゾロン系薬剤やバルビタール系薬剤を主とした鎮痛解熱剤や持続性サルファ剤,抗生物質が多い。症状には,各薬剤に特異的な症状と,共通のアレルギー症状とがある。おもなものは,皮膚症状,ショック,肝障害などである。治療には,疑わしい薬物の使用をすべて中止し,副腎皮質ホルモン抗ヒスタミン剤,広域性の抗生物質などを投与し,必要に応じて輸液,肝庇護療法など,対症療法を行う。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android