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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…収穫した葉を刻んで乾燥・堆積し,これに水をかけては切り返し,2~3ヵ月間発酵させると黒い腐葉土のようなものとなる。これを蒅(すくも)と呼び,臼に入れてつき固めて藍玉をつくる。この藍玉には2~10%の不溶性のインジゴが含まれ,これに木灰,石灰,ふすまを加えて発酵させると水溶性のインドキシルとなる。…
…紅師は紅花(べにばな),紫師は紫草(むらさき),茶染師は黄櫨(はぜ)や檳榔子(びんろうじ),紺屋は初めは山藍,のちには蓼藍(たであい)を使った。中世の紺搔は山藍の栽培から染色までのすべての工程を一貫して行っていたが,近世には蓼藍の葉から染料としての蒅(すくも),あるいは藍玉を生産する藍師(藍屋)ができ,紺屋はそこから藍玉を仕入れて染色を行うようになった。都市では業者が集住して紺屋町を形成したところが多く,村落にも紺屋の定住が多く見られた。…
…中国,明朝洪武時代(1368‐98)の胡惟庸(こいよう)と藍玉にまつわる二つの疑獄事件をあわせた呼称。1380年(洪武13)中書省左丞相胡惟庸は謀反のかどで処刑され,御史大夫陳寧ら多くのものが連座した。…
※「藍玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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