朝日日本歴史人物事典 「藤井宣正」の解説
藤井宣正
生年:安政6.3.2(1859.4.4)
明治時代の僧。越後(新潟県)三島郡与板光西寺に生まれる。東京に出て島地黙雷の家に寄寓し仏典を学ぶ。明治14(1881)年,西本願寺の留学生として慶応義塾に入り,同20年,東京帝国大学哲学科に入学,同24年,卒業。西本願寺文学寮の教授に就任。同33年,西本願寺の依頼により政教事情調査のためロンドンに赴く。同35年,大谷光瑞のインド仏蹟探検隊に招かれ参加,インド全域を周遊。コロンボよりイギリスに戻る途中フランスのマルセイユの旅館にて没した。<参考文献>井上哲雄『真宗本派学僧逸伝』
(岡村喜史)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報