藤原時頼(読み)ふじわらのときより

世界大百科事典(旧版)内の藤原時頼の言及

【横笛草子】より

…時頼が乳人(めのと)を介して横笛に遣わした懸想文(けそうぶみ)は謎ことばの羅列で,御伽草子にしばしば見られる中世的な趣向である。藤原時頼が18歳で法輪寺で出家したことは,藤原経房の《吉記》養和元年(1181)11月20日条に見え,《平家物語》巻十にも〈横笛〉がある。《滝口縁起》(清凉寺蔵)は,冒頭に,洛北〈みぞろヶ池〉の大蛇を横笛の父とする異類婚姻譚などをすえ,古怪な味わいに富む。…

※「藤原時頼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」