20世紀日本人名事典 「藤原長作」の解説
藤原 長作
フジワラ チョウサク
- 生年
- 大正1(1912)年12月13日
- 没年
- 平成10(1998)年8月25日
- 出生地
- 岩手県和賀郡沢内村
- 学歴〔年〕
- 川船尋常小卒
- 経歴
- 小作農の二男に生まれる。小学校卒業後3年間炭焼きをして蓄えた金で水田を手に入れ米作りに打ち込む。岩手大学の夏季講座などに通って、寒冷地向けの水稲技術を身につけ、昭和31年豪雪地帯の沢内村の水田で10アールあたり9俵余の収量を記録して米作日本一に。その後“藤原方式”は国内ではあまり生かされなかったが、54年から2度、日中友好協会の農家視察団への参加をきっかけに黒竜江省方正県の技術指導を行う。他の水田の2倍の収穫を上げ、58年同県から栄誉公民の称号を贈られ、59年には黒竜江省から初の科学技術賞を、「人民日報」から水稲王の称号を受けた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報