藤原高子(1)(読み)ふじわらの こうし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原高子(1)」の解説

藤原高子(1) ふじわらの-こうし

842-910 平安時代前期,清和天皇の女御(にょうご)。
承和(じょうわ)9年生まれ。藤原長良(ながら)の娘。母は藤原総継(ふさつぐ)の娘,乙春。陽成(ようぜい)天皇,貞保(さだやす)親王,敦子内親王を生む。陽成即位で皇太夫人,皇太后となるが,寛平(かんぴょう)8年(896)密通をうたがわれ廃后。延喜(えんぎ)10年3月24日死去。69歳。のち皇太后に復された。二条后(きさき)とよばれ,入内(じゅだい)前の在原業平(なりひら)との悲恋が有名。名は「たかいこ」ともよむ。
格言など】雪のうちに春は来にけり鶯のこほれる涙いまやとくらむ(「古今和歌集」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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