藤本清兵衛(読み)ふじもとせいべえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「藤本清兵衛」の意味・わかりやすい解説

藤本清兵衛
ふじもとせいべえ

[生]天保12(1841).6.25. 丹波
[没]1891.10.31. 大阪
明治初期,関西で名をはせた米穀仲買商。川勝五助の5男で幼名は丑之助。 11歳で大坂に出,慶応1 (1865) 年米商住吉屋清兵衛の養子となり,4世清兵衛を名のった。藤本姓になったのは明治維新後。 1881年政府は米価調節を目的として備荒儲蓄法を制定し,米の買上げを東の三井物産と西の藤本に命じた。備荒儲蓄は 90年頃廃止されたが,この期間が清兵衛の大活躍の時期で,米の取扱高は全国で第1位となった。晩年大阪商船会社,泉洲紡績会社などの大株主になり,取締役にも就任

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android