藤枝郷(読み)ふじえだごう

日本歴史地名大系 「藤枝郷」の解説

藤枝郷
ふじえだごう

益頭ましず庄内の長楽ちようらく寺を含むので同庄内の郷であったとも考えられるが明証はない。藤枝宿を含み北は近世鬼岩寺きがんじ村・若王子にやくおうじ村、東は長楽寺のあった長楽寺ちようらくじ村、西は瀬戸せと川までの範囲を藤枝郷と称したと思われる。臨済りんざい(現静岡市)の鉄山宗純が天正五年(一五七七)一一月二〇日に作成した法語(「仏眼禅師語録」臨済寺蔵)に「駿河ノ藤枝郷長楽寺」とみえ、益頭庄内にあった長楽寺を藤枝郷内としている。永禄一二年(一五六九)正月一八日の臨済寺領・天沢寺領等書立土代(臨済寺文書)によれば、郷内には臨済寺塔頭常修院領藤枝こおりの夫銭一三貫文、同松月院領「藤枝のあおめいつくり」、および同雲竜軒領があった。元亀三年(一五七二)以前に当郷は武田氏の支配下に入り孕石元泰の所領となり、同年二月二三日、藤枝堤(瀬戸川の堤防)再興の間の郷中の普請役が免除され、堤普請に必要ならば他人の知行所内の竹木伐採も認められている(「武田家朱印状」平野文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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