藤牧義夫(読み)ふじまきよしお

百科事典マイペディア 「藤牧義夫」の意味・わかりやすい解説

藤牧義夫【ふじまきよしお】

版画家。群馬県生れ。1930年より制作を始める。平塚運一著《版画の技法》に学んだ。1932年小野忠重らと新版画集団を結成。1933年帝展に初入選。東京発展,変貌する風景をとらえた木版画を制作するが,24歳で行方不明となった。代表作に《赤陽》がある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤牧義夫」の解説

藤牧義夫 ふじまき-よしお

1911-? 昭和時代前期の版画家。
明治44年1月29日生まれ。平塚運一の「版画の技法」に触発されて木版画をはじめ,昭和6年春陽会展に出品。7年小野忠重らと新版画集団を結成。8年帝展に初入選。都市化する東京を鮮烈にえがく。墨絵「隅田川絵巻」を完成させたのち,昭和10年9月2日出奔し消息を絶った。群馬県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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