藩政(読み)ハンセイ

デジタル大辞泉 「藩政」の意味・読み・例文・類語

はん‐せい【藩政】

藩主がその領地内で行う政治

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「藩政」の意味・読み・例文・類語

はん‐せい【藩政】

  1. 〘 名詞 〙 藩主がその領内で行なう政治。藩内の政治。藩治(はんち)
    1. [初出の実例]「居常未嘗有一レ言者一。曰藩政。蓋敬慎之云」(出典随筆・孔雀楼筆記(1768)跋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の藩政の言及

【藩】より

…旧族大名には,薩摩藩島津氏,長州藩毛利氏,米沢藩上杉氏,仙台藩伊達氏などが,織豊取立大名には,福岡藩黒田氏,広島藩浅野氏,岡山藩池田氏,加賀藩前田氏などをあげることができる。 初期の藩政は,城下町に武士を集住させ,家臣の知行地の割替えを行い,また知行形態を地方(じかた)知行から俸禄制へ移行し,軍役規定を定めて家臣を大名の統制下におき,さらに農村に対しては検地を施行し,年貢収納のために村請制を導入し,五人組や宗門改めによって農民を掌握することなどを通じて,支配の確立・強化にあたった。 藩の政治組織・機構のあり方は,藩によってさまざまであり,整一なものではないが,一般的には,国元と江戸とに二分され,ときとして京都や大坂にも屋敷があった。…

※「藩政」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android