蛍手(読み)ホタルデ

デジタル大辞泉 「蛍手」の意味・読み・例文・類語

ほたる‐で【蛍手】

磁器素地きじ透かし彫りにし、その箇所うわぐすり充塡じゅうてんして焼き上げたもの。光を通して文様が浮き上がる。中国代におこった。

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精選版 日本国語大辞典 「蛍手」の意味・読み・例文・類語

ほたる‐で【蛍手】

〘名〙 中国、明代に創始された、磁器の透明模様。また、その磁器。磁器の素地透彫(すかしぼり)にしたうえ、その空間に透明な釉(うわぐすり)を充填して焼成。光をとおして文様が浮き上がる。
曠日(1924)〈佐佐木茂索〉「今どき蛍出(ホタルデ)のこんな茶碗なんか使うの止めや」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蛍手」の意味・わかりやすい解説

蛍手
ほたるで

蛍焼ともいう。中国,明時代に始る磁器,またその透明な文様。透かし彫の部分に透明な釉 (うわぐすり) を充填して焼成し,文様が透き通ってみえる。景徳鎮窯のものが有名。

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