デジタル大辞泉 「蜂群崩壊症候群」の意味・読み・例文・類語
ほうぐんほうかい‐しょうこうぐん〔ホウグンホウクワイシヤウコウグン〕【蜂群崩壊症候群】
[補説]日本でも同時期に養蜂場でミツバチが大量死する事例が相次いで発生しているが、巣箱の周辺でミツバチの死骸が発見され、死亡が確認されていることから、蜂群崩壊症候群とは異なる現象と考えられる。日本での大量死の原因として、ミツバチに寄生するダニやネオニコチノイド系殺虫剤の影響が有力視されている。
ミツバチなどの群れから働きバチが突然いなくなり、群れが崩壊する現象。2006年ごろから米国やカナダで多発し、この名が付けられた。その後、フランスやベルギー、オランダなど欧州大陸諸国でも確認された。ほとんどの場合、巣の周囲にハチの死骸がみつからず、巣には餌になるミツや花粉が残されていることが多い。使用量が増えているネオニコチノイド系農薬が原因として疑われ、欧州連合(EU)は、予防的措置として3種類のネオニコチノイド系農薬を2年間、使用禁止にした。
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(葛西奈津子 フリーランスライター / 2009年)
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