蜃気楼 龍玉(初代)(読み)シンキロウ リュウギョク

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「蜃気楼 龍玉(初代)」の解説

蜃気楼 龍玉(初代)
シンキロウ リュウギョク


職業
落語家

本名
住田 金作

別名
前名=立川 金作

生年月日
文政10年

経歴
初め2代目立川金馬の門人となり金作で初高座を踏む。幕末には蜃気楼龍玉と改名して独立していたと云われる。大衆的な人気には乏しい面もあったが、玄人受けのする芸風で「水滸伝」「八百屋お七」「雲霧五人男」などの人情噺を十八番とし、中でも「義士伝」は最も得意とした。明治10年頃が最盛期で名人級の力量を発揮したが、大酒と博打のため辻講釈に落ちぶれ、困窮のなかで病死した。

没年月日
明治22年 9月18日 (1889年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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