植物体の表面にあって、蜜すなわち多量の糖を含む粘性の高い液を外に分泌する構造体をいう。球状、盤状などの形に突起している場合もあれば、他の部分と同じく平らな面をなしている場合もある。また、分泌組織が表皮だけである場合もあれば、内部の細胞が加わっている場合もある。分泌組織の付近には維管束があり、これによって蜜の原料が供給されている。蜜腺には、花に存在して花内蜜腺とよばれるものと、花以外の部分にあって花外蜜腺とよばれるものとがある。
花内蜜腺は、虫や鳥などの小動物によって花粉を媒介される植物に普遍的にみられ、媒介動物を呼び寄せる役を果たす。花内蜜腺は花托(かたく)、萼(がく)、花冠、雄しべ、雌しべのいずれにも存在するが、どこに蜜腺をもつかは植物の種類によって異なる。花外蜜腺は、サクラの葉柄上部または葉身基部、ソラマメの托葉、トケイソウの葉柄などにみられ、ある種のアリとの共生関係をもつのに役だっている場合もあるが、機能不明の場合も多い。
[福田泰二]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新