蝦蟇仙人(読み)ガマセンニン

デジタル大辞泉 「蝦蟇仙人」の意味・読み・例文・類語

がま‐せんにん【××蟇仙人】

昔、ガマを使い、怪しい術を行ったという中国仙人三国時代葛玄かつげん、および五代後梁劉海蟾りゅうかいせんをさし、画題とされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蝦蟇仙人」の意味・読み・例文・類語

がま‐せんにん【蝦蟇仙人】

〘名〙
① がまを使う仙人。とくに、中国三国時代、呉の葛玄、および五代後梁の劉海蟾(りゅうかいせん)をさす。がません。
浄瑠璃傾城島原蛙合戦(1719)二「音に聞たるもろこしに、形を吹出すてっかい山、蛙を愛せし蝦蟇仙人の、法をつたへて末の世に、めをおどろかすばかりなり」
② 画題の一つ。劉海蟾、呂洞賓李鉄拐をいっしょに描くもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「蝦蟇仙人」の解説

蝦蟇仙人 がませんにん

歌舞伎,浄瑠璃(じょうるり)に登場する伝説上の人物。
蝦蟇の妖術をつかう中国の仙人。中国の三国時代の呉の葛玄(かつげん)や五代後梁の劉海蟾(りゅう-かいぜん)がモデルともいわれる。この伝説を近松門左衛門が「傾城(けいせい)島原蛙(かえる)合戦」に脚色。4代鶴屋南北や河竹黙阿弥(かわたけ-もくあみ)の作品にも登場する。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android