融解壊死(読み)ゆうかいえし

世界大百科事典(旧版)内の融解壊死の言及

【壊死】より

…最終的には,壊死組織は,生体のマクロファージによって処理吸収され,繊維組織によって置換される。脳組織では,大きな領域が壊死に陥ると,器質化(壊死した細胞が繊維組織に置換されること)が遅いため壊死組織は融解し脳軟化の状態となる(これを融解壊死liquefaction necrosisという)。壊死に陥った細胞は腫大し,染色性が変化したり,横紋筋細胞では横紋が消失したりする。…

【膿瘍】より

…主として化膿性の細菌(ブドウ球菌,連鎖球菌,肺炎双球菌,髄膜炎菌,リン菌)の感染により生ずる炎症である。初期は白血球のうちの好中球の集まったものであるが,しだいに組織の融解壊死を伴って大きくなる。このときのうみの成分は好中球のみならず壊死に陥った組織や死滅した細菌および滲出液から成っている。…

※「融解壊死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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