螻蛄首(読み)ケラクビ

デジタル大辞泉 「螻蛄首」の意味・読み・例文・類語

けら‐くび【螻蛄首】

やりの穂と柄とが接する部分。しおくび
日本建築継ぎ手仕口で、差し込み部分の先を大きくし、途中をくびらせて抜けないようにしたもの。
茶の湯で用いる柄杓ひしゃくの、柄とごう(水や湯を入れる部分)の合わせ目。三つ角。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「螻蛄首」の意味・読み・例文・類語

けら‐くび【螻蛄首】

〘名〙
① 槍の穂と柄が接する部分。潮頸(しおくび)
※無刊記刊本碧巖鈔(1620‐40頃)四「敵のつくやりのけらくびをしゃをっ取て、向いをつく心也」
② 矢の矢尻(やじり)と篦(の)の接する部分。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 日本建築の仕口の一種木材が抜けないように差し込み部分の先を大きく、途中をくびらせたもの。
④ 茶の湯で用いる柄杓(ひしゃく)の柄と合(ごう)(=湯水を汲み入れる部分)が接合する部分。
⑤ 鷹の足首につけた革ひも。

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