蟷螂が斧をもって隆車に向かう(読み)とうろうがおのをもってりゅうしゃにむかう

精選版 日本国語大辞典 の解説

とうろう【蟷螂】 が 斧(おの)を=もって[=取(と)りて・怒(いか)らせて]隆車(りゅうしゃ)[=龍車(りゅうしゃ)]に向(む)かう

(カマキリが、前足をふりあげて、高く大きい車に立ち向かうの意) 弱者が、自分の力をかえりみないで、強者に立ち向かう。無謀で、身のほどをわきまえないことのたとえ。蟷螂手をあげて隆車に向かう。蟷螂車をさえぎる。蟷螂が斧。蟷螂の斧。
平家(13C前)七「今此大功を発す事、たとへば嬰児の貝をもって巨海を量り、蟷螂の斧をいからかして隆車に向が如し」 〔陳琳‐為袁紹檄予州〕

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