蟻田功(読み)ありたいさお

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蟻田功」の意味・わかりやすい解説

蟻田功
ありたいさお

[生]1926.5.15. 熊本
予防医学者,医師。熊本医科大学 (現熊本大学医学部) 卒業。 1950年厚生省公衆衛生局に入り,62年から世界保健機関 WHO出向西アフリカ天然痘熱帯病の研究にたずさわった。ジュネーブ本部を経て 77年から天然痘根絶対策本部長をつとめ,任期中の 80年に「天然痘絶滅宣言」を実現している。 85年帰国して国立熊本病院長となってからも,WHOのポリオ根絶運動に取組むなど国際医療協力に尽力。 81年朝日賞,92年日本国際賞を受賞した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「蟻田功」の解説

蟻田功 ありた-いさお

1926- 昭和後期-平成時代の公衆衛生学者。
大正15年5月15日生まれ。昭和37年厚生省から世界保健機関(WHO)に出向。52年WHO世界天然痘根絶対策本部長となり,55年「天然痘根絶宣言」を実現させた。60年国立熊本病院長,平成4年国際保健医療交流センター副理事長,のち理事長。昭和63年日本国際賞。熊本県出身。熊本医大卒。

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