血祭(読み)チマツリ

デジタル大辞泉 「血祭」の意味・読み・例文・類語

ち‐まつり【血祭(り)】

《昔、中国出陣の際、いけにえを殺してその血で軍神を祭ったところから》出陣の際、気勢を上げるために、敵方の者を殺すこと。また、戦い初めに敵を討ち取ること。

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精選版 日本国語大辞典 「血祭」の意味・読み・例文・類語

ち‐まつり【血祭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 出陣の際、間者や敵方の者などを殺し士気を奮いたたせること。また、戦いのはじめに敵を切ること。供犠盟約復讐観念とむすびついて宗教的意味をもった。
    1. [初出の実例]「九万九千の軍神の血まつりせん」(出典:曾我物語(南北朝頃)四)
    2. 「首共実検して、軍神の血祭に、いしくも仕なせりと悦喜をなし」(出典:関八州古戦録(1726)三)
  3. ちまつりぼうず(血祭坊主)」の略。
    1. [初出の実例]「血祭りは紅裏のつく御同勢」(出典:雑俳・柳多留‐八四(1825))
  4. 狩人獲物を射とめたときに行なう祭。

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普及版 字通 「血祭」の読み・字形・画数・意味

【血祭】けつさい

犠牲の血を供えて祭る。〔周礼春官、大宗伯〕血祭を以て、稷・五祀五嶽を祭る。

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