行合(読み)ゆきあい

精選版 日本国語大辞典 「行合」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐あい‥あひ【行合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 出あうこと。また、その所やその時。出あい。出会(しゅっかい)。いきあい。
    1. [初出の実例]「玉鉾の 道の去相(ゆきあひ)天雲の 外(よそ)のみ見つつ こと問はむ」(出典万葉集(8C後)四・五四六)
  3. 物の交差し、あるいはつらなり並ぶこと。また、そのところ
    1. [初出の実例]「霜冴る千木のゆきあひにもる月の幾代かみつる住吉の神」(出典:類従本有房集(1182頃))
  4. 特に、夏と秋、冬と春など隣り合う二つの季節が行き合うこと。次の季節に変わること。また、そのころ。
  5. 打合せなしに行なうこと。ぶっつけ本番で行なうこと。
    1. [初出の実例]「そんなら弾き合せなしで、行合(ユキア)ひでやらう」(出典:歌舞伎・色一座梅椿(1812)序幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android