行廻(読み)いゆきもとおる

精選版 日本国語大辞典 「行廻」の意味・読み・例文・類語

いゆき‐もとお・る ‥もとほる【行廻】

〘自ラ四〙 (「い」は接頭語)
曲線を描きながら進む。めぐり流れる。いゆきめぐる。
万葉(8C後)四・五〇九「浪の上を い行きさぐくみ 岩の間を 射往廻(いゆきもとほり)
徘徊(はいかい)する。歩きまわる。
※良寛歌(1835頃)「ちはやふる 神さび立てり あしたには いゆきもとふり ゆふべには そこにいで立ち」

ゆき‐・みる【行廻】

〘自マ上一〙 行ってあちらこちらとめぐる。行ってぐるりとまわる。ゆきめぐる。
※万葉(8C後)三・三九〇「軽の池の汭廻(うらみ)徃転留(ゆきみル)鴨すらに玉藻の上に独り宿なくに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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