行快(読み)ぎょうかい

改訂新版 世界大百科事典 「行快」の意味・わかりやすい解説

行快 (ぎょうかい)

鎌倉時代前期の仏師生没年不詳。快慶弟子で,1221年(承久3)ころ京都大報恩寺の本尊釈迦如来座像を造る。1219年の長谷寺十一面観音像の再興造営には快慶を補佐して当たり,光背を造ったという記録がある。また,1251年(建長3)から66年(文永3)の間に造営された蓮華王院(三十三間堂)の千体千手観音の1体に彼の銘があり,大報恩寺像とともに快慶の影響が認められる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android