精選版 日本国語大辞典 「行止」の意味・読み・例文・類語
いき‐どま・る【行止】
〘自ラ五(四)〙
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)一「桓温が輿に乗て行こと十六里にして、白い鶏を見ていきとまった」
② 行ってそこに止まる。いき着く。ゆきどまる。
③ 進んで行って突きあたる。ゆきどまる。
ゆき‐どま・る【行止】
〘自ラ四〙 (「ゆきとまる」とも)
① 道などの行く手がさえぎられていて、それ以上行けなくなる。進んで行って突きあたる。行き着く。ゆきづまる。いきどまる。
※古今(905‐914)雑下・九八六「世の中はいづれかさして我がならんゆきとまるをぞ宿と定むる〈よみ人しらず〉」
② 進んで行って途中で止まる。立ち止まる。いきどまる。ゆきとどまる。
※和泉式部集(11C中)下「待つ人はゆきとまりつつあぢきなく年のみ越ゆるよさのおほ山」
③ 物事がうまく進行しないでどうにもならなくなる。また、物事の極限に達する。いきどまる。
こう‐し カウ‥【行止】
〘名〙
① 行くことと止まること。また、実行と不実行。〔文明本節用集(室町中)〕
※玩鴎先生詠物雑体百首(1794)杖「烏藤誰製レ杖、行止任二人情一」
いき‐どまり【行止】
〘名〙
① 道などの行く手がふさがっていて、そこから先に行けないこと。また、その場所。ゆきどまり。
② 物事がそれ以上進行しなくなること。また、極限に達すること。また、その状態。ゆきづまり。
※人情本・明烏後正夢(1821‐24)初「ばかばかしいの行留(イキドマ)りじゃアござりやせんか」
ゆき‐どまり【行止】
〘名〙
① 行く手がふさがって、それ以上は先へ行けないこと。また、その所。いきどまり。ゆきづまり。
② 物事がそれ以上先に進まないこと。また、物事の極限に達したこと。極点。いきどまり。ゆきづまり。
おこない‐さ・す おこなひ‥【行止】
〘他サ四〙 念仏、読経することを途中で中止する。
※更級日記(1059頃)「人声もせず、山風おそろしうおぼえて、をこなひさしてうちまどろみたる夢に」
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