日本歴史地名大系 「行正村」の解説 行正村ゆきまさむら 山口県:岩国市行正村[現在地名]岩国市大字行正近延(ちかのぶ)村の西北に位置する村。寛永二〇年(一六四三)に河内(こうち)郷を分割してできた小村の一で村名は慶安四年(一六五一)の「御領分村一紙」にみえる。当時の村高一七〇石余、うち田高一四七石余、畠高一七石余、楮高五石余。その後わずかに増石したが、すぐに減少し、元禄(一六八八―一七〇四)以降幕末まで高一六二石余であった。享保一一年(一七二六)の調査では家数二二軒、人口一〇二人、牛一五頭、馬二頭で(享保増補村記)、小村にしては耕地が多く、暮しはさして苦しくなかったと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報