行詰(読み)ゆきづまり

精選版 日本国語大辞典 「行詰」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐づまり【行詰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 行く手がさえぎられて先へ行けなくなること。また、その所。ゆきどまり。いきづまり。
    1. [初出の実例]「真暗な廊下の行き詰まりに、灯火明々と障子に映るのは」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉中)
  3. 物事がうまく進まないでどうにもならなくなること。また、物事の極限に達したこと。いきづまり。ゆきどまり。
    1. [初出の実例]「とっくりと心をおちつけて、行きづまりにならぬやうな途を択んで月日を送って行かるるやう」(出典:椀久物語(1899)〈幸田露伴〉六)
  4. 転じて、詰まるところ。結局。
    1. [初出の実例]「薄茶や、濃茶や、生花やいうて、上品がってはるが、行き詰りは矢っ張りレコやなア」(出典:父の婚礼(1915)〈上司小剣〉三)

ゆき‐づめ【行詰】

  1. 〘 名詞 〙 行く手がふさがっていること。行けるところまで行くこと。いきづめ。
    1. [初出の実例]「義直は玄関へあがって左の廊下へ出た。客室はその行き詰めの右側にあった」(出典:黒雨集(1923)〈田中貢太郎〉黒い蝶)

いき‐づめ【行詰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 行く手がふさがっていること。行けるところまで行ってしまうこと。いきづまり。ゆきづめ。
  3. つめて通うこと。絶えず行くこと。「図書館へいきづめだ」

いき‐づまり【行詰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. それより先に行くことができないこと。また、その所。
  3. 物事がうまく運ばないで、どうにもならなくなること。ゆきづまり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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