行隠(読み)ゆきかくる

精選版 日本国語大辞典 「行隠」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐かく・る【行隠】

[1] 〘自ラ四〙 行って姿が見えなくなる。また、立ち去って姿をくらます。いきかくる。
万葉(8C後)六・九四二「漕ぎ廻(た)むる 浦のことごと 往隠(ゆきかくる) 島の崎々 隈も置かず 思ひそあが来る 旅の日(け)長み
[2] 〘自ラ下二〙 (一)に同じ。
※後撰(951‐953頃)春上・三〇「人心うさこそまされ春たてば止まらず消ゆるゆきかくれなむ〈よみ人しらず〉」

いき‐かく・る【行隠】

〘自ラ下二〙 立ち去って、姿をくらます。ゆきかくれる。
※能因本枕(10C終)二二五「人の国の遠きにいきかくれなどして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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